
私たちの仕事はクルマの洗車、磨き、コーティング、室内特殊クリーニング仕上げなどのディティーリングだけではありません。実は、Harley-Davidsonに特化した洗車、磨き、コーティングも事業として行っています。

あえて「Harley-Davidson専門」と表現している理由は、単純に施工台数が多いからです。多い月には、仕上がりを量産できるクオリティで12台以上を施工することもあり、古い年式のモデルから現行モデルまで、さまざまな車両に触れる機会があります。車と同じく、塗装の個性やパーツ構成が一台ごとに違い、それを読み取りながら仕上げていく作業はとても奥深く、毎回新しい発見があります。

クルマのディティーリングでは、長い年月の中でトライアンドエラーを繰り返しながら知識を積み重ね、妥協点の高い技術を身につけてきました。しかしバイクは、経験という意味ではまだ圧倒的に少ない世界です。そんな中で、MIDWAYさんとの出会いが私たちに多くの機会を与えてくれました。さまざまな車両を任せていただき、試行錯誤を重ねる時間は、会社としても私個人としても、感謝してもしきれない経験となりました。


その積み重ねが少しずつ業界の中で知られるようになり、Harley-Davidsonに特化したイベント「leg up」にも声をかけていただきました。イベントに“出展する側”として参加するのは初めての経験で、自社テントやのぼりの制作、当日メニューの作成など、すべてが新しい挑戦でした。

イベントでは、1台1時間以内の施工という条件がありました。通常であれば約¥33,000円の内容になる作業を、あえて10,000円で提供するメニューを用意しました。利益よりも、まずは技術を体験してもらうことを優先した形です。結果として、前日まで予約は1台のみでしたが、当日の午前中には6台の施工枠がすべて埋まりました。

普段の私たちの仕事はBtoBが中心です。そのため、施工後のオーナーの反応を直接見る機会はほとんどありません。ですが今回のイベントでは、目の前で喜んでくれる姿を見て、私たちの技術がどれほど評価されているのかをスタッフ全員が実感することができました。それは大きな自信にもつながりました。

そして何より面白いのは、この経験が私たち自身の人生にも影響を与えたことです。私の相方は、この出来事をきっかけに大型バイク免許を取得する決意を固め、春から教習に通うための入校手続きを済ませました。
Harley-Davidsonというバイクは、ただの施工対象ではありません。
私たちの視野を広げ、可能性を広げてくれた存在なのだと思っています。